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女性が結婚に違和感を覚えることあれこれ
日本の場合共稼ぎというのは、少し前まで、
貧しい人がやるものだという固定観念がありました。
逆に今は、共働き信仰が行き過ぎて専業主婦って、
サボっているみたいな話になっています。
男性が死ぬほど働いて、1人で責任を負わされて、
寿命が短いという社会は変です。
仕事を生きがいとし、これからもその仕事を続けていきたいという前向きな女性は、
概しておつきあいの範囲も広く、たくさんの同僚、クライアント、協力者に囲まれています。
中には、マスメディアにも取り上げられ、広く一般に名前が知られている人もいます。
そして多くの場合、知られている名前というのは、その女性の苗字、もしくはフルネームです。
このような女性たちにとって、名前は仕事を続けていくうえでのカンバンであり財産です。
それを結婚したからと言って、簡単に変更することに、
抵抗感を持つのは当然のことでしょう。
現在では、結婚後も旧姓で仕事を続ける女性が増えていますが、
中にはそれを認めていない職場もあり、名前が変わって、
仕事に影響が及ぶことを考えると、
どうしても結婚を躊躇してしまうという女性もいます。
本当は、夫婦が名乗る姓は、男性側の姓でも女性側の姓でも、
構わないのです。
何十年も前から、姓の選択の自由は法律で認められています。
にもかかわらず、実際には9割以上のカップルが、結婚の際、
夫の姓を選んでいます。
この現状を作り出しているのは、一応、選べることにはなっているけれど、
夫の姓に統一するのが、日本では常識だからねと言う社会通念です。
結婚したら夫の姓を名乗ることが当然だと、
ほとんどの人が思っているからです。
なぜなら、これまでの日本の結婚は、
女性にとって嫁入りだったからです。
かつて、結婚に家と家との結びつきという意味合いが強かった頃、
女性は生家を捨て、婚家の人間にならなければならないと、
教えられていました。
婚家のしきたりに従い、夫や舅、姑に従い、家の中での序列は低く、
お風呂に入るのも一番最後。
夫の両親の老後を見るのも、
当然、嫁の仕事で、逆に婚家の許しがなければ、
実の親の死に目にも会えない。
そんな昔の女性の苦労はありました。
女性にとってもっとも結婚に違和感を覚えることの1つは、
名前を変えることなのです。