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結婚制度はなぜ生まれた
結婚制度の生まれたいきさつとは
大昔、畑を耕すことで作物が取れるようになると、
安定して食料供給が出来るようになりました。
この農業革命の恩恵で、人口も増えていった。
ところが農地を維持していくためには、常にメンテナンスが必要。
特に稲作はそうですが、一年耕さないと次の年には収穫が出来なくなってしまう。
だから子供に継がせていかなければならない。
ところが子供が何人も出来たりすれば、
田んぼを分割相続していたらどんどん農地が狭くなる。
一家が食べられるだけの収量が取れなくなるわけです。
だから、分割などしないで、
丸ごと広い田んぼを相続させる方法が選ばれた。
そのためには、長子一人に相続させる方法が適している。
昔は不妊治療などなかったものですから、
ある程度の確率で子供のいない夫婦がいる。
次男より下の子どもは、子供のいない夫婦にもらってもらう。
養子縁組のシステムです。
元々養子とは子供のいない夫婦のための仕組みなのです。
それでもあふれている子供は、
新地開拓に回される。
又は、豊かな家庭に丁稚奉公に行く。
そうやって長子に土地を継がせて、
途絶えることのないようにずっと田んぼを耕していく制度を作った。
その仕組みが結婚制度です。
それが、社会的な安定を生んだ。
食料供給を安定させて、みんなが飢え死にしない仕組みが、
一夫一婦制度です。
長子が結婚できずにあぶれてしまうと、
土地の維持ができなくなり一族が困ってしまう。
それを防ぐためには養子縁組をする。
農民層は、責任を持って田んぼや畑を耕してくれる人を、
作っておかなければならない。
もし結婚できないで一夫多妻制でよいということになると、
血縁関係が薄れ、家も作れないし、
誰も田畑を耕さなくなってしまうので困る。
こういう歴史があって、現在の結婚制度は生まれたのです。